文字がコピーできる状態のPDFファイルからは、表組みを維持した状態でデータをコピーすることができます。例えば、文字がコピーできるタイプのPDFファイルに、縦線がなく、横線も少ない次のような表が入っていたとしましょう。
この表をWordにコピーするには、AcrobatでPDFファイルを開き、「テキストと画像の選択ツール」を選択して、文字列を選択できるようにします。
表の文字列を選択した状態で右クリックして「書式設定を維持してコピー」をクリックします。
このデータをWordに貼り付けます。コピーする際の「貼り付けのオプション」は、「元の書式を保持」にしましょう。そうすると、Wordに表組みされた状態の文字列をコピーすることができます。
実際の論文の表はもっと複雑で、「元の書式を保持」してコピーすると、カラムの高さより字が大きくなったりフォントがばらばらになったりすることがよくあります。このような場合は、Word側で表の高さを変更したりフォントの種類やサイズを変更したりして、きれいな表に仕上げます。
なかには表組みを再現したコピーができない場合があります。例えばPDFからWordにコピーしてもこんな感じにしかならないデータもあるかもしれません。
そういうときはデータの間のスペースをタブ(または他の記号)に変換して…
表にしたい文字列を選択した後、「挿入」→「表」→「表の挿入」→「文字列を表にする」の順に進めて…
「文字列を表にする」画面を開き、「文字列の区切り」を「タブ」(またはデータの区切りに使った記号)に指定します。
すると、表ができます。
編集の途中に間違って文字や数字を消してしまわないよう、気をつけましょう。